平成21年 2009年 マラソンの歌31号-10
  第4回東海道完歩会  
三島〜由比

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三島大社  天然記念物金木犀

沢山の資料くれたる呼びかけ人自宅の蔵書を開放なして

広重の描きたる場所が関心事江戸の昔の遙かなるかな

道筋の鎮守の森の鎮もれり初蝉鳴くを聞きそびれたる

予告無く友の来訪地元なるわが弟子名乗る金子霊峰

柿田川 岳南鉄道

身体に支障が有るもめげず駆く弟子は人工肛門ランナー

泊まりたる客の道中安全を石打ち祈る老舗の主

旅人に火打ちの呪ひ泊まりたる旅館の主門に見送り

富士川の橋渡りつつ絶景の富士の見えざり梅雨未だ明けず

富士川 岩淵一里塚

飯所探してゐれば臭ひ来ぬ鰻重とせり土用丑の日

走りにて入ることなかりし美術館歩みにてこそ見学のなる

名物の桜エビ喰ひ帰路につく車窓に黒き富士の現る


東海道完歩会は田中義己氏の呼びかけにより、今年4月から来年3月にかけて、毎月1回12回に分けて行われることになっています。私の参加は今回が初めてで、今後は出来るだけ参加したいと思っています。

第4回は7月18/19日に行われました。集合7:30三島駅、当日1番のこだまでぎりぎり間に合いました。降りると海外協力隊として、パキスタンにいるはずの村松さんがいてびっくり。村松さんは私のパソコンの先生です。治安不安で一時帰国とのことでした。

初日は三島〜沼津〜原〜吉原24km。寺社史跡など彼方此方見て歩くといくら時間があっても足りません。昼が沼津市内のそば屋で、夕方吉原駅から岳南鉄道にて2駅乗ることになってしまいました。

鯛屋旅館 蓮の花

宿は吉原宿の老舗、創業320年の鯛屋旅館です。夕食時に地元の霊峰さんが尋ねてくれたのにびっくり。霊峰さんは、私のHPに「金子霊峰の部屋」を開設以来、何か負担を感じていたようです。ビール大瓶6本も差し入れくれて、挨拶に来てくれたのでした。

霊峰さんはオストメイト(人工肛門)ランナーです。私としては大変珍しい方の峰倶楽部入りを大いに歓迎するところですが、霊峰さんには発表の場が出来て大いに励みになったようです。ともあれ、不自由さをもろともせぬ活躍振りを記事にして、どんどん更新して頂ければと思います。


2日目、宿は街道筋なので、荷物を置いたまま岳南鉄道で吉原駅まで戻り再スタートです。吉原〜蒲原〜由比駅およそ20km。由比の広重美術館では、広重と英泉の」「木曾海道六拾九次展」をやっていました。私は人文社の東海道と木曾街道の「旅景色」の本2冊を買いました。浮世絵の描かれた位置が載っています。次回以後のため勉強のつもりです。

美術館で解散でしたが、私は残った仲間と名物桜エビ天を食べて、駅へ向かいました。天気が良ければ雄大な富士山がずぅ〜と見られる行程でしたが、2日間とも見られませんでした。が、帰路の車窓から黒ずんで暮れゆく富士山が見られたのが慰みでした。

参考 呼びかけ人のHP 同HP管理人村松一弘さんのレポート


追記 8月8日呼びかけ人掲示板に載る呼びかけ人の報告抜粋。

● 第4回(6/27,28)は、13名の参加で、一日目は、かすかな雨で少し涼しく感じられる三島駅をスタート。涌水池の公園をめぐり三島大社から三島宿の本陣跡、芭蕉墓(句碑)、千貫樋。ちょっと寄り道をして、清流と名水の柿田川、頼朝・義経の対面石の八幡神社を過ぎ、平作地蔵の説明看板を過ぎ、沼津宿の食堂で昼食。六代松を過ぎ、千本松原を左に見ながら、単調な一本道を原宿へ。白隠禅師ゆかりの松陰寺から吉原駅へ。バスと岳南鉄道で創業300年を超える元旅籠の鯛屋旅館へ。

二日目は、岳南鉄道で吉原駅へ戻り、左富士、平家越え、吉原宿、富士川の渡し、両塚の残る岩淵の一里塚を過ぎ、天竜川駅近くの食堂で昼食。街道施設・建物を公開中の蒲原宿、由比宿本陣跡に建つ広重美術館、由比名物桜海老の食堂でちょっと早い夕食を食べて、由比駅で解散。【歩行距離44km、(日本橋から四十里二丁・157km)】


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