平成22年 2010年 マラソンの歌32号-16
(その5)久保田宿追分〜大館宿
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飛び込みに入りたる酒蔵レンガ造り通りを酒造一族が占む(小玉醸造) 気分よく試飲の出来て買ひて提ぐゴールは遠く十キロ先も 八郎潟埋め立てられたる土地隔て男鹿半島に夕日が沈む 八郎潟の原風景の絵が掛かる泊まりし宿の食堂の壁に(八郎潟ハイツ) 青空が見ゆるも細く降る雨に虹掛かりたり潟を跨ぎて 標識の北緯四十度覚え有り秋田百キロ昔走りて 稲妻が走り雷鳴轟きて激しきにはか雨に遭ひたり 大粒の激しき雨に雨宿り子犬が守る建屋に逃げて 通行止め突破は冒険迂回なす予定の電車にわれら乗るべく 鶴形に宿がなければ鷹巣の宿に二晩世話になりたり(菅原館) 北上し突き当りたる米代川に沿ひさかのぼる羽州街道 鬱蒼と秋田杉茂る森林に街道続くを藪こぎ進む 「喜久水」は飯田の酒と思ひしが秋田にも有り魂消たるなり(喜久水酒造) 川渡り舟運昔の歴史潜め悠々流る米代川は 電柱にマット巻きつけ事故防止二ツ井マラソン前日のこと 天候は晴れの予報もガスの濃く体感十度以下の冷え込み 荷になれば見過ごし来る銀杏をわれ拾ふなり旅の終はりに |
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