マラソンの歌29-6
その3那智〜南部(平成19年4月20〜25日)
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中辺路を一泊二日にて駆け抜けし過去の記録が信じられ無し 十余年前の体験熊野古道中辺路詠ふマラソンの歌 この度は巡礼の旅伊勢路来て一番札所が打ち始めなり(青岸渡寺)
求めたる「南無観音菩薩」のおひずるを着れば心は巡礼の旅 十余年歳月を経て逆コース四泊五日の懐旧の旅 これほどの険しき道をと浸りゐる十年前のわれの脚力
かほどにも上り下りの有りたるを覚えのあらず石道続く 十年の歳月早し体力の著しくも衰へわびし 散り積もる照葉樹林の落ち葉踏むかさこそ音の軽やかなるかな
粥豆腐卵も温泉料理なり伝統の湯に疲れを癒す(湯の峯温泉) ひんやりと朝の空気の清々し芽吹きの山の鮮やかにして 山道に蟹の数多に見かければ命尊く踏まずに歩む 雨に濡れ苔むす石道滑りやすく尻餅一回われは突きたり 覚えあるとがの木茶屋に来しものを和服姿の女将はをらず 一本の金剛杖を回し突く仲間それぞれ思ひ運びて |
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