マラソンの歌29-4
その2尾鷲〜那智(平成19年3月23〜26日)
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古道伊勢路の最高峰八鬼山峠を越え来たり石畳道延々続くを 熊野古道世界遺産に反対の落書きの有り派手なる色に 生きてゐるごとくに猿のうづくまる首の血糊の生々しくも 鹿が角網に絡めて暴れをり熊野古道を辿り来れば 汗冷えてビール飲みつつ震へをり午後からの雨予報の当たる 山道にかかれば杖の備へありありがたく借り降りては返す 苔のむす石畳道雨に濡れ下りは慎重皆に遅るも 桜花開花予報の当たりしか伊勢路は温暖地帯に早く 代掻きの終えたる田圃も見受けらるげろげろ蛙の鳴くが聞こえて 浜街道堤防切れて綱渡り尻込みをして戻りしもをり 道の駅ビールのなきが口惜しき遍路巡礼歩きもゐるに 県境の標識の有り熊野川徒歩にて渡る橋の中間 幾山河越え来たりしか峠道熊野古道の伊勢路を踏破 われ一度訪れたるもすでに夜かくも朱色の記憶は微か(熊野速玉大社) 本殿に一礼をして唱へたり覚え危ふき般若心経(補蛇洛山寺) |
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